
2011年11月1日Vol.32
昨年の11月は芸術の秋をヒントに、芸術大学・美術大学のwebサイトを紹介した。今年は食欲の秋から「大学の“食”」について探ってみたい。近年、大学の研究から生まれた食品がクローズアップされ、全国の百貨店で即売会が開催されている。社会的ポジションが安定している大学が関与しているため、その安心感が「食の安全」に注目が集まる時代にジャストミートしているのだろうか。 (販売免許などの関係上、大学webサイトに商品情報が掲載されていない場合があり、関連する団体などのリンクを掲載しています)
藤崎農場は、りんごの品種「ふじ」のルーツの場。学生が研究や実習を通じて、食味を改良するために生産。そのため形や大きさを追求しないので、見た目はまちまちだが味は市場に出回るものと変わらない。無化学肥料で栽培されていることに安心できる。
無農薬・無化学肥料を使わない牧草で飼育。2004年に商標登録されている。レトルトハンバーグ、牛丼、ビーフカレー、コンビーフ、ビーフジャーキーが開発され、関連リンクにはそれらを使ったレシピが研究室から提案されている。
小麦に代わって米粉が注目されているが、こちらも低カロリー、低アレルギーの食材「大豆」を使いロールケーキ、バウムクーヘン、パウンドケーキを開発。ほんのりと“きな粉”の香りがするそうだ。関連リンクは、共同開発しているお店のwebサイトだが、担当教員の詳しいプロフィールが載っていることがユニーク。
商品の充実度、webサイトの造りの面でも今回のe-pageのイチオシ。年間を通じた生産品カレンダーを公開している。生産品も野菜、花、ジャム(各種あり)、米、ジュースと多岐に渡る(贈答セットまで!)。大学が直売していることにも驚かされた。
他地域に比べ収穫時期が遅いことから消費量が少なく、認知が低い山形県の庄内柿を、東京の女子大生が商品をプロデュース、販路を拡げることを目指す。甘み・渋みを活かしたお菓子から、お茶まで多数の商品を開発している。
2012年度、新たに設置する生命環境学部に食物生産科学科ワイン科学特別コースができる。 国内唯一の研究機関「ワイン科学研究センター」もあり、専門的なワイン製造技術を学び、将来ワイン業界で活躍できる人材育成を目指す。これは山梨ならではと言えよう。
http://www.wine.yamanashi.ac.jp/
関連リンク: https://sv316.xserver.jp/~koshu-ya/koshu-ya.com/yamanashi-kogyokai/html/public/
研究成果が反映され、形となった商品だけでなく、食に関係する業界への人材育成といった側面からも取り上げてみた。大学としては、大々的にPRするものではないためか、ホームページに詳しい情報が出ていないこともある。このページをご覧の方のお近くの大学でも、きっとユニークな食品の開発をしていることだろう。
参考文献:小学館DIME増刊「大学は美味しい!!」
文責:編集部(小田切警視)
ページ制作:編集部(ヌンヌンDX)